ティラノサウルス骨格

計測標本所蔵機関:国立科学博物館

計測標本:NSM PV20425

■学名:Tyrannosaurus rex
■計測方法:パターン投影式

 

ティラノサウルスは約6,800万 – 約6,600万年前に北アメリカに生息していた、竜盤類・獣脚類の恐竜です。
後脚の骨( 24番:中足骨)の形を見てみましょう。

3本の中足骨のうち、真ん中の骨が上に行くほど細くなって三角形になっています。

この構造は「アークトメタターサル」と呼ばれ、ダチョウ恐竜として有名なオルニトミモサウルス類などが含まれるコエルロサウルス類に進化した特徴で、走ることに適した構造だと考えられています。

ティラノサウルスの中足骨にも「アークトメタターサル」の特徴が見られることから、ティラノサウルスも小型のコエルロサウルス類だったことが明らかになりました。
後ろあしの骨の名前と形がわかったら、鳥盤類のトリケラトプスと比べてみましょう。